会計士の仕事内容は?つまらないって本当?リアルな目線で正面から答えます!

こんにちは、現役会計士のとっちゃんです!

私は4回連続不合格の後、5回目のチャレンジで合格を果たした元ベテラン受験生です。
どん底から学んだ経験、気付きを余すところなくお伝えしていこうと思います。


公認会計士の独占業務は会計監査です。
少し事情を知ってる方ならご存じだと思いますが、じゃぁ具体的に監査って何やってるの?って聞かれたら、なかなか思い浮かばないですよね?
そこで、今回は監査の仕事について触れてみたいと思います。

1.マルサの女とは程遠い『予定調和』の世界

受験生時代の監査のイメージは、完全にマルサの女でした。
会社で書類とかキャビネットをひっくり返して、小さなミスも見逃さない!そういう仕事だと思ってました。
今考えるとちょっと恥ずかしい限りですが。

現実の監査の現場は、完全なる『予定調和』の世界です。
あらかじめ結論ありきで粛々と仕事が進んで、可もなく不可もなく審査を済ませ、「無限定適正意見」を出す、そういう仕事です。
逆に言うと、『結論ありき=無限定適正意見』を出すために、期末監査(4月中旬~5月上旬)に入る前に潰し込むことが求められるということです。

期中の段階で問題点を炙り出して、着地点を見出して関係各所とネゴって無難に着地させるのが”デキる会計士”です。
全部見切るのも、ましてや不正を見つけるのは絶対無理なので、監査報告書を出した後は、「何も起こりませんように」とひたすら祈るしかありません。

可もなく不可もなく『予定調和』で事を進ませる、まさにお役所仕事と言われた方がしっくりきます。
”市場の番人”なんて最も程遠い存在なんじゃないか、というのが実務家としての実感です(あくまで私見です)。

2.監査の仕事内容、見い出せないやりがい

数字をチェックするだけと思われそうですが、実は数字をチェックしているのは決算期のみです。
割合で言うと、全体の40%くらいですね。

では、残りの60%は何をしているかと言うと、品質管理書類作りです。
品質管理書類というのは社内向けの稟議書類のことで、毎年品質基準が上がってきて際限なく書類量も文書化量も増え続けてます。
10年振りに監査法人に復職した先輩には、「10年前と比べたら、作る書類が10倍以上になってるね」とのこと。

そういう不毛な作業に時間を割きまくるのは、監査の品質を上げるためと言いつつ、実情は「裁判になっても負けない証拠作り」にあります。
粉飾決算が起こると損失を被った投資家が、必ずと言っていいほど監査法人を相手取って裁判を起こします。大きな事件になると何十億もの損害賠償を巡って争うことになります。

その時に負けないためには、「監査のルールを全て満たした上で監査報告書を出してます」と主張できなければなりません。
そのために、めちゃくちゃ細かい文書化が求められるということです。

会社から書類を1枚受け取るだけでも、「誰が?どうやって作成したのか?使ってるシステムは?承認者は?」という項目を全部潰せるように文書化しなければならないんです。
1年間に貰う資料って山ほどあるので、めちゃくちゃ時間が取られるというのが、なんとなくイメージできると思います。

「こんな書類作って何の意味があるの?やってて何かやりがいある?」って若手の間よく議論してますが、なかなか答えが出ない難問です。
色んな先輩にぶつけましたが、みんな首を横に振るだけで何も教えてはくれませんでした。「それが仕事なんだから、やるしかないっしょ」と。

「監査のやりがいが分かったら、教えてくれ」と言い残して、法人から去っていく先輩もたくさんいました。
私自身は妥協、諦め、むなしさ、マイナスの感情と向き合いながら、自分を殺して調書を作り続ける日々を送ってます。
答えが見い出せる日が来るのか・・・退職者からの退職挨拶メールを受け取るたびに、強く感じます。

仕事ってそんなもんだと割り切れたらいいんですが、せっかく難関試験を突破したので考えちゃいますよね。

3.合格者は必ず監査を経験すべきか?

やりたいことが明確なら、監査はやらなくてもいい、それが私の答えです。
一昔前だったら会計士として本来やるべき仕事に没頭できたかもしれません。

しかし、入所10年目くらいまでは不毛な品質管理書類作りに従事させられて、何も得るものはありません。
マネージャーと呼ばれる管理職になれば、作業から解放されて全体戦略を立案する立場になるため、得られるものがあると思いますが
そこまで我慢できる人は多くはありません。

修了考査に受かったら辞める方が多いのが現実です。
やりたいことが明確ならその世界へ、特にないなら監査を少しだけ経験して転職するのが一番だと思います。

4.経験できる一番のメリットは?

マイナスな側面が強くなりましたが、もちろんプラス面もあります!
内部から会社を観察できること、ビジネスの裏側について何でも聞ける、見れるということです。

どんなに優秀なコンサルタントでも、全てが見れる訳ではないですよね?
でも、会計士はそうではありません!基本的に聞けば何でも教えてくれるので、向上心さえあれば何でも吸収することができます。
そういう立場の職業って会計士だけじゃないか?って思ったりしてます。

いつもお読み下さり、ありがとうございます!
励みになりますので、クリック応援おねがいします!


この記事へのコメント

お問い合わせ

お問い合わせ

お問い合わせページにアクセスしていただき、ありがとうございます。
 
①受験勉強の悩み
②将来不安の悩み
③ご相談(勉強方法、モチベーションの保ち方など)
など何でも結構です。お気軽にお問い合わせください。