【30代・社会人】公認会計士を目指すべき?ーコスパから考えるー

こんにちは、現役会計士のとっちゃんです!

私は4回連続不合格の後、5回目のチャレンジで合格を果たした元ベテラン受験生です。
どん底から学んだ経験、気付きを余すところなくお伝えしていこうと思います。


今回のテーマは、30代から公認会計士を目指すのは、コスパ的に有利なのかどうか?です。
かなり内部事情も盛り込んだリアルな現実も踏まえて、考えてみたいと思います。

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1.会計士の年収は?

30代から公認会計士を目指すのは、コスパ的に有利なのかどうか?考えてみたいと思います。

会計士1年目の給料は、1カ月当たり額面30~31万円、年収ベースだと500~550万円くらいになります。
2年目以降はベースアップが数千円ずつ増えていって、4年目に修了考査に合格すると、ベースアップが一気に増えて5万円になります。
つまり、4年目以降は額面40万円、年収ベースで700~1,000万円になります(人によって残業手当や人事評価でボーナスが変わるため)。

多いとみるか、少ないとみるかは分かりませんが、どの監査法人に就職しても概ね一緒だと思います。
ただし、問題点が4つあります。詳しくは、下でご紹介します。

2.福利厚生がない!?

1つ目の問題点は、福利厚生がほぼゼロということです。交通費は支給されますが、家賃補助も退職金も何もありません。
パートナーと呼ばれる役員クラスまで昇格できれば、多額の退職金が出るんですが。下々の職員には雀の涙しか出ません。

20年近く勤務している管理職の先輩に聞いたところ、「もし今退職しても、年収の半分くらいしか出ないんだよなー」と愚痴ってました。
パートナーになれないなら報われない組織ということです。

3.事実上の年齢制限

2つ目の問題点は、パートナーと呼ばれる役員クラスまで出世したいなら、45~46才が上限になっているということです。
入所するとスタッフ、シニア、マネージャー、シニアマネージャーと出世していき、一握りのエリートだけがパートナーに昇格できます。
でも、このパートナーになるには、事実上年齢制限が存在します。

各職階へは4年置きに昇格できますが、シニアからマネージャーと呼ばれる管理職に昇格(しかもストレートで)できる人は本当に稀です。
人にもよりますが、何年か据え置かれてから昇格することが多いです。そう考えると、受かってから15~18年くらいはかかるという計算になります。

なので、もし30代後半から目指すなら、どこかのタイミングで転職する方がいいってことになります。

4.TOEIC730点の壁

3つ目の問題点は、タイトルの通り英語です。
英語が苦手な人にとっては酷な話ですが、昇格要件として「TOEIC730点」が必須条件になっています。
どんなに仕事ができても、TOEICで730点以上取れないと昇格することは叶いません。

受かってから必死に勉強してクリアすれば済みますが、出張も多く残業も多い職場なので勉強時間を確保するのは、なかなか大変だったりします。
最近だと”完全に英語を捨てて昇格を諦める人”、と”頑張って英語を勉強する人”に二極化している状況です。
英語をやるかやらないか、選ぶタイミングが必ずやってきます!なかなか難しい問題です。

5.大量合格世代の壁

昇格にあたってTOEIC730点の壁をご紹介しましたが、もう一つ大きな壁があります。
それが大量合格世代の壁です。

会計士試験は2006年以降、新試験制度がスタートしました。ちょうどJ-sox導入の時期と重なり、大変な人手不足が到来するタイミングだったため、国策として合格者数を一気に増やしてた結果、2006~2008年の3年間で7,091人もの合格者が出ています(2006年:1,372人、2007年:2,695人、2008年:3,024人)。
会計士試験バブルと言われ、その世代を業界内では「大量合格世代、ゆとり世代」と呼んでいます。

一時的な人手不足を穴埋めできた、という点では貴重な戦力となりましたが、年数が経つごとに大きな問題が出てきました。
なぜなら、その後の世代はリーマンショックによる不景気の影響で、合格者数が一気に減ってしまったため、監査法人の人員構成がおかしくなってしまったからです。言い換えると、昇格対象年次の大量合格世代が多く残っているせいで、その下の世代になかなか椅子が回ってこないという状況が生まれているということです。

しかも、大量合格世代は人によっては仕事が与えられず、全く経験を積めていない人もいます。仕事ができないのに給料が多く、その人たちが滞留しているせいで、優秀な下の世代が昇格できない・・・。そういう事情もあって優秀な人ほどすぐ転職していくという状況が生まれてます。

6.まとめ

いかがでしたでしょうか?
かなりリアルな話を紹介させていただきました。

もしあなたが30代だとしたら、定年まで監査法人に残るという選択肢はないため、独立するか、もしくはどこかのタイミングで転職する計画を持っている場合に限り、会計士試験に参入した方がいい、という判断になります。

今現在の地位・キャリア・年収と天秤にかけてみて、有利なのか?不利なのか?ぜひ慎重に判断していたただきたいと思います。


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